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[ WPN-15 / GREAT FOX — グレートフォックス ]
● IN SERVICE — STAR FOX
ARMORY FILE — GREAT FOX — CARRIER BATTLESHIP — SPACE DYNAMICS
DATABASE RECORD: WPN-0015 — CLEARANCE: OPEN — LOAN BALANCE: CLASSIFIED BY CREW
[ WPN-15 / ARMORY FILE ]
グレートフォックス (GREAT FOX)

GREAT FOX

THE HOME THAT FIGHTS ── 空母兼宇宙戦艦

初代スターフォックスの結成時から部隊と共にあり続ける、純白の空母兼宇宙戦艦。その航海記録は、そのままスターフォックスの歴史である。

▌ TECHNICAL SCAN — FILE 15 ▐
DESIGNATIONGREAT FOX / グレートフォックス
CLASS空母兼宇宙戦艦
MANUFACTURERスペース・ダイナミクス社
EXTERIOR耐熱装甲パネル(ダイヤモンドシティズ.inc 特注)
ARMAMENT連装ハイパーレーザー砲(主砲)/ 狙撃タレット群
HANGARアーウィン 4機 / ランドマスター ほか
CREW艦載AIロボ「ナウス」+ 隊員4名
OWNERスターフォックス
FINANCING80標準年ローン — 返済中
STATUS現役 — 運用中
COMBAT RATING -- 94 / 100
GREAT FOX
CARRIER BATTLESHIP — MOBILE HOME 傭兵部隊の動く我が家
コチラ ナウス。ホキュウブッシツヲ トウカ シマス-作戦中の艦内通信記録より-
comm visual

概要 ─ OVERVIEW

艦って呼ぶな。あれは俺たちの家だ― F・ランバルディ、艦を「旧式」と評した整備士への返答

グレートフォックス(Great Fox)は、雇われ遊撃隊スターフォックスの母艦を務める空母兼宇宙戦艦である。創始者ジェームズ・マクラウドが80標準年ローンで購入して以来、部隊の傭兵稼業の大部分はこの艦と共にあり、その航海記録はそのまま「スターフォックスの歴史」といっても過言ではない。

艦の性格は、設計に関わった三人の頭文字で説明される。ジェームズの拘り、ペッピーの心配性、そしてピグマの堅実さ。三つの要素が結集した艦体は、並の戦艦の機動力と戦闘力を遥かに凌駕する。

設計・機構 ─ MECHANISM

建造はアーウィンと同じスペース・ダイナミクス社である。大型艦でありながらGディフューザー応用の姿勢制御を備え、この排水量の艦としては星系最速級の艦隊機動をこなす。部隊の窮地に使用される連装ハイパーレーザー砲は、バリアを展開した戦艦を二撃で沈める威力を持ち、「母艦」の語感から敵がこの艦を輸送船と侮った回数だけ、撃沈記録が増えてきた。

細部には持ち主の拘りが宿る。狙撃タレットの照準系と管制塔の窓には、奇襲に備えて高純度のタイタニアガラスが贅沢に使われている(対ステルス偏光を持つ星系最高級の光学素材である。ジェームズの強い指定だったことはタイタニアの項に詳しい)。純白の外装を成す耐熱装甲パネルはキューダイヤモンドシティズ.incの特注品であり、並の光学兵器や恒星の熱では傷一つ付かない。

用意周到さは退路にも及ぶ。有事の際の高機能脱出ポッドを完備するほか、起きることのない想定と断りつつ、艦を丸ごと用いた自爆特攻を最終手段の戦力として運用計画に残している。この艦は家であると同時に、乗員を生かして帰すための機械でもある。

艦載AIロボ「ナウス」 ─ NAUS

艦のメンテナンスと操縦を一手に担うのが、専属の自立型AIロボ「ナウス」である。艦内管理から航行、作戦中の補給物資の投下と援護射撃までを黙々とこなし、隊の出撃中この艦を預かるのは常に彼である。

機体そのものは旧型である。だが初代時代のピグマと現行のスリッピー、二代のメカニックによる魔改造が積み重なった結果、時として最新型を超える性能を見せることがある。スリッピーの整備を手伝う姿は今や艦の日常風景であり、隊員たちは「うちの一番の働き者はナウス」と口を揃えている。

運用史 ─ HISTORY

この艦の歴史は、初代スターフォックスの歴史と完全に重なる。結成からベノム偵察作戦の悲劇まで、隊の拠点であり工房であり家であり続けた。ジェームズの消息不明後は、隊名と共に息子フォックスへと引き継がれ、現在も新生スターフォックスの母艦として星系各地の戦域を飛び続けている。

引き継がれたものは、艦だけではない。兵装と設備の購入額は「とても家族には言えない単位」であったと伝えられ、知り合いの伝手で安くしてもらったパーツを差し引いても、艦には莫大な借金が残されていた。ペッピー・ヘアはこの借金の話を遺児に切り出すことがどうしてもできず、結局フォックスは、届き続ける督促記録から自ずと全てを理解するに至ったという。

記録余話 ─ ARCHIVES

借金の正確な金額を知る者は隊内でも限られる。唯一の公式なコメントは、経理データを覗いてしまったスリッピーの証言である。「全身の毛が抜け落ちるくらいの金額だよ」。両生類の彼に抜ける毛はない。それほどの金額である。

外装パネルの発注記録には小さな謎が残っている。ダイヤモンドシティズ.incの請求額が、相場より大幅に安いのである。理由を尋ねた整備士に、同社の担当者は「創業期の恩人の縁」とだけ答えたと記録されている。

ローンの完済予定は、いまから数十年後である。ペッピーは折に触れてこう言うという。「完済の日まで、この隊は絶対に潰れられんのだ」。借金がこの部隊の一番古い安全装置だという冗談は、あながち冗談でもない。