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[ WPN-29 / SMART BOMB — スマートボム ]
● ACTIVE — STANDARD ORDNANCE
ARMORY FILE — SMART BOMB — IFF-REGISTERED MICRO ORDNANCE — ALL FORCES
DATABASE RECORD: WPN-0029 — CLEARANCE: OPEN — PREDECESSOR: NOVA BOMB
[ WPN-29 / ARMORY FILE ]
スマートボム (SMART BOMB)

SMART BOMB

THE BOMB THAT KNOWS YOUR NAME ── 登録式 超小型爆弾

威力と範囲は極大、それでいて味方だけは巻き込まない。敵味方識別IDに紐づく「賢い」爆弾であり、星系の全勢力が標準装備とする決戦兵装。

▌ TECHNICAL SCAN — FILE 29 ▐
DESIGNATIONSMART BOMB / スマートボム
CLASS超小型誘導爆弾(識別ID登録式)
PREDECESSORノヴァボム(旧式・高威力)
BLAST威力・範囲とも極大
FUZE着発 / 近接 / 手動起爆
SAFETY9発以上の保持を遮断(連鎖反応防止ブロック)
OPERATORCDF / 帝国軍ほか星系全勢力
STATUS現役 — 標準配備
THREAT LEVEL -- 90 / 100
SMART BOMB
IFF-REGISTERED ORDNANCE 登録式 超小型爆弾
ボムの残りは? ……なら十分だ。
全機、俺の合図で散開しろ。-出撃前点検の定型交信より-
comm visual

概要 ─ OVERVIEW

賢い爆弾とは、敵と味方を知っている爆弾のことだ― CDF兵器教範の冒頭より

スマートボム(Smart Bomb)は星系全勢力が運用する超小型の爆弾であり、その爆発の威力と範囲は極大と評される。艦載兵装として桁外れの破壊力を持ちながら、敵味方識別IDに紐づく登録式であるため味方機を決して巻き込まない。「スマート」の名はこの賢さに由来する。

起爆方式は敵機への張り付きと近傍での近接起爆を基本とし、射手による手動起爆にも対応する。編隊ごと薙ぎ払う対編隊攻撃から大型艦の要所破壊まで用途は幅広く、戦闘機乗りにとっては最後の切り札である。

ノヴァボム ─ NOVA BOMB

旧式のものは「ノヴァボム」と呼ばれる。現行のスマートボムよりさらに高威力だったが、取り扱いの難しさから第一線を退き、現在は在庫が地方の基地に残るのみとなっている。廃棄にも危険が伴うため、辺境の弾薬庫には今も手つかずのノヴァボムが眠っているという。

機構 ─ MECHANISM

最大の弱点は爆弾自身の「群れ」である。大量に集めると勝手に連鎖反応を起こして大爆発するため、基本的にどの機体も9発以上は保持できないよう管制ブロックが施されている。この上限は星系のあらゆる軍で共通であり、撤廃を試みた勢力は例外なく手痛い教訓を得ている。

賊の中にはこれを絶縁体の砲弾に包み、膨大な量を保持する恐ろしい戦艦を仕立てた例もある(サルマリン号の項を参照)。もっとも何かの拍子に大爆発する可能性は捨てきれず、実際にこれをやってのける者はごく少数に留まる。

鹵獲 ─ CAPTURE

登録式であることは裏を返せば、IDを書き換えればそのまま鹵獲できるということでもある。ただし書き換えの猶予は起爆までの10秒程度しかなく、これを実戦で可能にしている機体は現時点でアーウィン しか確認されていない。

ID書き換え機能の設計者はピグマ・デンガー であるとみられる。そこへスリッピー・トード の高速演算が加わることで、確実にボムを奪い取る高性能なシステムに化けているとCDFは分析している。初代と新生…二代のメカニックの仕事が一つの機能の上で重なっている数少ない例である(グレートフォックスの項も参照)。

記録余話 ─ ARCHIVES

サルマリン号との交戦で用いられた「飛んできた砲弾のIDを書き換えて撃ち手へお返しする」戦法は、現在CDFの対艦戦術教範に「返礼」の名で収録されている。実行できる機体が事実上一つしかないため、教範の当該ページには「参考」の但し書きが付いている。

保持上限を超える10発目を積もうとするとどうなるのかは、新兵が一度は口にする質問である。教官の答えは決まっている。「それを試した奴の名前が、慰霊碑のどこにも残っていない理由を考えろ」。