FOX McCLOUD
消息を絶った英雄の息子にして、雇われ遊撃隊スターフォックスの現リーダー。父の背中を追い、やがてそれを超えようとしている若きエース。
| NAME | FOX McCLOUD / フォックス・マクラウド |
| RACE | アヌビソイド |
| AGE | 18歳 |
| HOMEWORLD | パペトゥーン 生まれ |
| AFFILIATION | スターフォックス(リーダー) |
| ROLE | 隊長 / アーウィン4号機 |
| FATHER | ジェームズ・マクラウド |
| MOTHER | ヴィクシー・マクラウド(故人) |
| STATUS | 現役 — 共和国契約傭兵 |
人物 ─ PROFILE
あいつの飛び方を見ろ。ジェームズがそこにいる。だが着地の仕方は、あいつ自身のものだ― ペッピー・ヘア、訓練記録の所見より
フォックス・マクラウドは伝説の傭兵ジェームズ・マクラウド の一人息子にして、雇われ遊撃隊スターフォックス の2代目リーダーである。幼少期をパペトゥーン の牧場で過ごし、母ヴィクシー の死後はコーネリアに移り住んだ。冷静な判断力と天性の操縦感覚を併せ持ち、その技量は既に「父を超えた」と評する教官もいる。
性格は実直で情に厚いが、父の話題になると今も声が硬くなる。僚機からの信頼は絶対的であり、CDF の司令部も彼を「最も高くつくが、最も確実な保険」と呼ぶ。
生い立ち ─ EARLY LIFE
パペトゥーン の丘の上の牧場で生まれた。生家はかつて父ジェームズ が「二度目の人生」として耕した農場であり、母ヴィクシー の働く酒場と建ったばかりの士官学校の町を見下ろす場所にあった。3歳の年にその母を車両爆発で失う(公式記録は「事故」のままである)。以後はCDF勤務の父とともにコーネリアの軍属住宅へ移り、父が作戦で家を空ける間は父の親友ペッピー・ヘア の家庭に預けられて育った。彼にとって最初の遊び場は公園ではなくCDFの格納庫だったことになる。
預け先のヘア家では軍人一家の規律と番号付きの説教に囲まれて育った。後年の隊で有名になる「おやじの格言」の最初の聞き手はこの頃の彼だったことになる。ペッピーの妻ヴィヴィアンは早くに母を亡くした少年へ分け隔てなく食卓を用意し、彼が「二軒目の実家」と呼ぶ家庭を作ったと伝えられる。
8歳の夏に里帰りしたパペトゥーンで農業用散布機を無断で単独離陸させ、町を半周して戻ってきた事件は牧場の語り草である。無線越しに誘導した父は着陸後、頭を下げて回る代わりに一言だけ告げたという──「いい腕前だな。次は許可を取れよ…!」。
母の顔をほとんど覚えていない彼にとって「マクラウド」の名は長らく父の背中と同義だった。その名を自分のものにするまでの過程こそが彼の少年期の全てである。
経歴 ─ BIOGRAPHY
12歳でコーネリア防衛軍士官学校に最年少世代として入学した。学び舎は父ジェームズの母校でもあるパペトゥーン の第6分校である。同期には後にカタリナ 駐留軍の飛行隊長となるビル・グレイ がいる。入学初日に隣席で教練シミュレータの難度設定を勝手に書き換えて処分されかけた少年を「機体側の欠陥を証明しただけだ」と庇い、これが生涯の親友スリッピー・トード との出会いになった(スリッピーの項を参照)。操縦実技の評価は在学中一度も首位を譲らなかったと記録されている。
だが14歳の年に父ジェームズがベノム 偵察作戦で消息を絶ったという報せが届く。彼は迷わず士官学校を自主退学し、父の部隊と母艦グレートフォックス、そして借金ごとスターフォックスの名を継いだ。後見人となったペッピーが止める言葉を何十と用意し結局その一つも使わなかった経緯はペッピーの項に詳しい。
以後はペッピーの後見の下で操縦と戦術、そして「引き際」を叩き込まれ、隊の再建に少年期の全てを費やした。退学に迷わず付いてきたスリッピーが再結成の名簿に最初に名を連ね、開戦後にはCDFの賞金付き選抜模擬戦の決勝で下したファルコ・ランバルディ が加わった(経緯はファルコの項を参照)。参謀ペッピー、エースパイロットのファルコ、メカニックのスリッピーという現在の4名体制はこうして揃い、第2次ライラットウォーズ 勃発後は共和国側の切り札として星系各地の戦域に投入されている。
戦歴・記録 ─ SERVICE
軍記録上の初陣となったカタリナ 防衛戦では駐留軍と連携して帝国軍の超大型母艦を撃墜し、「カタリナの奇跡」の立役者となった。この一戦は士官学校の旧友ビルとの再会の場でもあり、隊の名を星系中に知らしめた。なお隊の活動記録自体はコーネリア防衛戦 以前まで遡るが、軍の公式記録が初陣と数えるのはこのカタリナである。
以後はフィチナ 奪還作戦、ゾネス の探照灯網強行突破、アクアス 掃討など正規艦隊では不可能な任務を重ねている。タイタニア では生体兵器に乗機ごと捕獲されたスリッピーを救うため砂漠を単機で横断した(スリッピーの項を参照)。損耗率がゼロに近いことがこの部隊の最大の異常値と評される。
フォルトナ では大部隊が駐屯する生体兵器化施設へ単独で潜入し、施設と敵旗艦に回復不能の打撃を与えて帰還した。神殿の最奥で水晶状の鉱石に閉じ込められた身元不明の女性…仮称「クリスタル」 が発見されたのもこの任務である。
傭兵部隊スターウルフのウルフ・オドネル は彼への執着を隠さず、フィチナ奪還作戦での初交戦以来両部隊は複数の戦域で刃を交えている。撃墜数では常にフォックスが上回るが、決着はついていない。
記録余話 ─ ARCHIVES
愛機アーウィン のコクピットには士官学校の卒業記章が下げられている。卒業していないはずの記章がなぜそこにあるのか──「ペパーのおっさんに聞いてくれ」と本人は笑うだけである。
報酬の受け取りサインは今も父と同じ書体で書かれる。経理担当者いわく「請求額はお父上より2割高い。仕事の精度は3割増しだから、安い買い物です」。