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[ PF-24 / THE GRANGA PILOT — 本名不詳 ]
HOSTILE — RECURRING
PERSONNEL FILE — NAME UNKNOWN — IMPERIAL ASSAULT PILOT — RECURRING CONTACT
DATABASE RECORD: PF-0024 — CLASSIFICATION: HOSTILE COMBATANT — NEXT CONTACT: EARLY NEXT MONTH
[ PF-24 / PERSONNEL FILE ]
グランガパイロット (NAME UNKNOWN)

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帝国軍 コーネリア侵攻部隊 ─ 月初の風物詩

本名不詳。毎月月初、最前線に現れては撃墜されていく帝国の名物搭乗員。実力は並以下、しかし皇帝への忠誠は星系随一。何度爆散しても、絆創膏一つで帰ってくる。

▌ PERSONNEL SCAN — FILE 24 ▐
NAME不明 — 呼称「グランガパイロット」
RACEチンパンジー系アルフォイド
AGE / ORIGIN不明 — 三等帝国民出身と推定
AFFILIATION帝国軍 コーネリア侵攻部隊
COMBAT RECORD交戦10回超 — 全て撃墜(当方戦果)
SURVIVAL⚠ 毎回生還 — 数週間で前線復帰
AUGMENTATIONなし — 調査済み(単に運がいい)
EXCEPTION⚠ サルレシア/ディストラクター等の大型機搭乗時は別枠評価
STATUS現役 — 次回接触予測: 来月月初
THREAT ASSESSMENT -- 15 / 100
GRANGA PILOT
THE MONTHLY VISITOR 月初の風物詩 ── 星系一しぶとい忠義者
皇帝に逆らうものは 死ぬのだぁ! ……アンドルフ様ぁぁ!! ごめんちゃい!!(爆発音)-月初定例交戦・約5分間の全記録より-
comm visual

概要 ─ OVERVIEW

クローンではない。改造もされていない。彼はただ、異常に運がいい― CDF情報部 調査報告の結語より

本名不詳。帝国三等国民の戦闘員と推定される、ならず者上がりのチンパンジー系アルフォイド男性の兵士である。ただの一兵士でありながら共和国軍にマークされている理由は、この男の尋常ならざる皇帝への忠誠心と、不屈の抗戦意欲によるところが大きい。

戦歴 ─ SERVICE

コーネリア都市侵攻部隊をはじめ、惑星コーネリアを直接攻撃する最も危険な最前線で、防御も撤退も考えずに有人機で突撃してくる。そのあまりに無防備かつ無策な行動に、共和国の将校たちは揃って帝国の陽動作戦を疑い、正面から挑もうとする者はいなかった。これがある意味、彼にとっての幸運であり武勲だったのかもしれない。

彼との交戦記録はすでに10回を超えており、毎回、手を変え品を変えた有人機で無謀な作戦を決行しては撃墜されている。明らかに搭乗機とともに爆死したように見えても、数週間後には絆創膏一つで最前線に復帰してくるため、一時は彼をクローン人間だと勘違いする者すらいた。調査の結果、改造人間でも特殊な措置が施されているわけでもないことが既に確認されている。彼は本当に、単純に「運がいい」。ただそれだけである。

月初の定例以外にもコーネリアの外へ顔を出すことがあり、カタリナの奇跡では臨時に抜擢されて拠点制圧兵器サルレシアの操縦席に座っている。基地を全滅寸前まで追い込んだのちに脱出モードの操作反転を忘れてUターン墜落し、下着一枚で草原を走って包囲を抜けた顛末は戦闘記録に詳しい。

人物 ─ PROFILE

その実態は、侵攻部隊隊長の意見を聞かずに独断で侵攻を開始する問題児である。頭に血が上りやすく、作戦会議では居眠りをする。どこを取っても、実力は一般人に毛が生えた程度であることは明白である。

ただし、皇帝への忠誠心と、帝国の掲げる正義を信じる心は本物である。ならず者の集まりである三等帝国民の上がりでありながら、ゾネスの採掘部隊や辺境の開拓部隊ではなく最前線のコーネリア侵攻部隊に配属されているのは、その熱い意思を尊重しての人選と考えられている。

評価 ─ ASSESSMENT

作戦を何度も失敗している彼が、現時点で降格や処罰を課せられた形跡はない。帝国側もまた、彼の不屈の精神と、臆せずに試験機を乗りこなして一定以上の運転記録を供給し続ける点を評価しているとみられる。グランガ系列が「実戦データ収集用の試作機」だとする参謀部の説に立つなら、彼は帝国にとって最も安上がりで最も勇敢なテストパイロットである。

大型機の操縦席に座った時の彼は別人である。カタリナの奇跡では拠点制圧兵器サルレシアの操縦を任され、前線基地ノラ・ラゴスを全滅寸前まで追い込んだ。撃退されたとはいえ有人機で一度も戦果を挙げたことのない男が基地一つを落としかけた事実は重く、参謀部はこの戦い以降「単機では脅威度15、大型機ではその限りではない」という二段構えの評価に改めている。データ表の「別枠評価」はこの経緯に基づく。

また、弱いと侮ると被害が出ることも分かっている。グレートウォールAREA3の訓練区画に紛れ込んだ侵攻部隊が居住区画へ攻め込んだロードス包囲戦では、彼が搭乗していた「ディストラクター」がグランガの派生機とは思えない甚大な被害を共和国側に出している。外周では同時刻に親衛隊のブレードバリアが刃を振るっており、二つの侵攻のどちらが陽動であったのかは今も判然としない。長年の疑いが初めて当たった日として、この一件は共和国の将校たちの間で苦い記憶になっている。なお本人はこの時も生還しており、街の住民に紛れ込んで逃走を図った末に例のごとく月初には前線へ戻っていた。

記録余話 ─ ARCHIVES

月に一度、手を変え品を変え有人機で突撃してくる彼は、いつしか月初めの風物詩と化している。彼の口上「皇帝に逆らうものは 死ぬのだぁ!」と、その約5分後の「アンドルフ様ぁぁ!! ごめんちゃい!!(爆発音)」は、コーネリアの防衛軍なら誰もが何度も聞き覚えのある、馴染みの言葉になっている。

なお月初に彼の姿が確認できなかった月は、かえって「大規模作戦の前触れではないか」と参謀部がざわつくという。撃墜される男が来ないだけで警戒度が上がるのだから、これはこれで立派な戦果なのかもしれない。