GORAS
惑星タイタニアが「禁断の惑星」と呼ばれる原因の一つ。地表を徘徊し、生命反応をどこまでも追い続けて捕食する古代の獣である。数ある脅威の中でも突出して危険度が高い。
| NAME | GORAS / ゴラス |
| CLASS | 古代兵器兼生物 — 分類不能 |
| HABITAT | タイタニア地表 — 徘徊 |
| BEHAVIOR | ⚠ 生命反応を感知し追跡・捕食 |
| SIZE | 数階建てビル級 |
| WEAK POINT | 肋骨の檻の内側 — 臓器部のみ |
| ORIGIN | 不明 — 文明以前から生息の示唆 |
| STATUS | 活動中 — 複数個体の可能性 |
概要 ─ OVERVIEW
神は死んだのではない。腹を空かせたまま取り残されたのだ― タイタニア遺跡調査団の手記より
ゴラス(Goras)は、惑星タイタニアに「禁断の惑星」という呼称を付けた原因の一つである。機械を狂わせる「磁場の檻」、空から降る「鉄の雨」、流砂の循環「蠢く砂」。タイタニアの数ある脅威と並びつつ、その中でも突出して脅威度が高いとされる、暴走する古代兵器兼生物である。
古代兵器と記載したものの性質は生物に近い。タイタニアの地表を徘徊しながら生命反応(二酸化炭素か体温を見ているとみられる)を感知すると、どこまでも追い続けて捕食してしまう。出自は不明だが地表にはこのゴラスと思われる生物の遺骸が大量に散乱しており、文明が起こされる前の時点で相当な個体数が既に存在していた可能性が示唆されている。
遺跡の証言 ─ TESTIMONY OF THE RUINS
数は少ないもののタイタニアの遺跡調査からは以下の内容が明らかになっている。ゴラスは幾億年前に惑星タイタニアに生息していた「先史時代の獣」の一種として知られる巨大な異星生物であり、かつては神として崇拝され大量の農作物の収穫を捧げられていた。それから数多の年月。原始の惑星がタイタニアに衝突してからはゴラスだけが生き残って惑星を徘徊し、かつて栄華を誇ったタイタニアは砂漠と砂丘の広がる荒涼とした不毛の地と化してしまった──遺跡の記述は概ねこのように読み解かれている。
この記述がいつ書かれたのかは定かでない。だが「原始の惑星」が何を指すかによって見方は大きく変わってくる。これがソーラシアン形成期のミランダ仮説に基づくものなのだとしたら、あの衝突の時代からゴラスと共にタイタニアには超古代文明が存在していたことになるのである(衝突の経緯はタイタニアの形成史を参照)。現時点でタイタニアの遺跡調査は戦争により中断されており、真相を知るのはもう少し先になるとみられる。
形態 ─ ANATOMY
遭遇した艦船の通信データからゴラスの外見や生態はある程度うかがい知れているが、それはどれも悍ましいものである。外見は骨格がむき出しになったまるで死体のような巨大な怪物であり、数階建てのビルほどの巨躯を持つ。長い節のある四肢──2本の脚と4本の腕、そして尻尾──に、肩と腰から突き出た大きな骨の突起。頭部は一本の角を持つ大きな竜のそれである。
上肢2本には3本指の爪がありエネルギー弾を発射できる。下肢2本にはカマキリのような大きなハサミがあり、物を引っ掻くのに使われる。口からは行く手を阻むもの全てを破壊するほどの強力な火炎を吐き出すこともできる。そして檻のように開閉する露出した肋骨の内側には、ゴラスの繊細な臓器が収められており、確認できる明確な弱点はこの臓器部のみである。
このゾンビのような姿ですら生存を可能にしている理由は分かっていない。ゴラスが何らかの超自然的な存在であるか、あるいは「骨」に見えるものが実際には一種の外骨格であることを示唆している…との見方がある。
交戦記録 ─ ENGAGEMENT
スターフォックスはこのゴラスとの戦闘記録を持つ。メカニックのスリッピー・トードが事故により惑星タイタニアへ不時着した際、乗機ごとゴラスに捕縛され救助のために交戦したのである。当時のゴラスはエネルギー不足により半休止状態に近かったとみられるが、それでもすさまじい戦闘力を発揮したことが記録に残されている。戦闘の場が強烈な砂嵐と鉄の雨の吹き荒れる極限環境だったことも、この交戦の難度を引き上げた要因と考えられる。
複数の手足から放たれる攻撃は苛烈であり、火力を持つランドマスターですら防ぐのが精一杯だったと思われる。この局面を打開できたのは、ファルコ・ランバルディが鉄の雨の環境ですら空中戦を維持し、ランドマスターへ援護射撃を送り続けたことが大きいと分析されている。タイタニアの砂嵐と鉄の雨を空中で切り抜けられる人物は、星系でもファルコのほかに見つかっていない。
分類と余話 ─ TAXONOMY & ARCHIVES
ゴラスは長らくアンドルフ設計の生体兵器群バイオウェポンの一個体として分類されてきた。生体と兵器の混ざり合った性質があまりに似ていたためである。だが細胞サンプルの遺伝子構造は既知のどの生物とも一致せず、報告書の結論欄には「分類不能」とだけ記されている。遺跡の証言と併せ、現在はバイオウェポンに先行する古代由来の別系統とみる説が有力であり、フィチナの情報戦略本部ではベノムのバイオウェポン細胞との比較分析が続けられている。類似が偶然でないなら、アンドルフは「何を参考に」バイオウェポンを設計したのかという問いが残る
ベノム遺跡の壁画に描かれた「オーバーロードの従える獣」との形態的類似を指摘する研究者もいる(バイオウェポンの項を参照)。またこのゴラスに関する情報を記載した遺跡にはダークメシア事件で撃破された古代戦略兵器ओ&मूとの関連性を指摘される「人面岩」も出土しており、この獣を巡る問いはいまだ一つも答えを得ていない。